灰を再利用!?
10月17日に九州電力さんのプレスリリースで
「木質バイオマス発電所燃焼灰の再資源化に向けて土質改良材の試作に成功しました」
というものが出ました。
木質燃焼灰を適切に処理することで土壌環境基準を満たす土質改良材の試作に成功したとのことです。
詳細はこちらをご覧ください。
実はこの灰を利用するという話。
弊社のホワイトペーパー「江戸時代はECO時代」の中で取り上げたことがあります。
※資料ダウンロードページから是非ともご覧いただけると幸いです。
薪や炭が燃えた後の灰は、
合成物質を含まない天然のアルカリ性化学薬品です。
江戸時代での主な燃料は薪でしたので、
大都会江戸では住民が大量に生産していました。
再利用の例を挙げると、
・肥料…カリウム&中和
・酒造…有害菌の繁殖を防ぐ
・製紙・繊維…不純物除去
・染物…色素抽出
・その他…釉薬・洗剤 などなど
街が一つの大きな化学工場だったとも言えますね!
参考文献:『大江戸リサイクル事情』 石川英輔 講談社
『ビジネスモデルは江戸に学べ』 前野利羽子 株式会社まんがびと
と、江戸時代には活用がしっかりなされていたものなのですが、
現在、ほとんどは産業廃棄物として適切に埋立処分されています。
今回のこのプレスリリースで、この話を思い出しました。
今、キッチンに灰は溜まっていませんが、
当時の人々の発想を現代に取り入れることは可能です。
それが現代におけるサーキュラーエコノミーの推進へと繋がるのではないでしょうか。