
意外と知られていない!? プラスチックの…
新菱サーキュラーエコノミー推進事業部の記念すべきBLOG第1回となります!
さて、タイトルは
「意外と知られていない!? プラスチックの…」
と銘打ちましたが、こちらは先日少し話題になった
「意外と知られていないケースもあるんですが、プラスチックの原料は石油なんです。」
という小泉環境大臣の発言より。
(まぁ確かに知っている方からすると当たり前なんですが)
石油の色もニオイもありませんからね。
今回は、作る方でなく捨てる方、つまり一般廃棄物としてのプラごみのお話です。
容器包装リサイクル法の施行もあり、
今や家庭でのプラスチックの分別は当たり前となっております。
ところで、
「分別した後の処理はどうなっているんだろう?」
と思ったことはございませんか。
日本のプラごみは9割近くがリサイクルされております。※1
この内、58%はサーマルリサイクルと呼ばれる処理を行います。
サーマルは「熱の」という意味。
すなわち焼却炉で燃やして、その熱エネルギーを回収するのです。
回収した熱エネルギーは発電や温水プールといったものに利用されます。
「…それって燃えるゴミの処理と何ら変わらないのでは!?」
つまり分別する意味があるのか?という疑問が生まれますよね。
実はあるんです!
ごみ焼却炉は適正な温度管理が求められます。
温度が高過ぎると設備が損傷してしまいます。
逆に温度が低いと不完全燃焼でダイオキシン等の有毒ガスが発生してしまうのです。
一般廃棄物は生ごみ等、水分を多く含むものが多く、
温度を上げるために重油等のエネルギー源が必要になります。
そこで小泉大臣の発言を思い出して下さい!
そう、プラスチックは石油から出来ているということ。
ザックリと言ってしまえば、プラごみは【よく燃える】んです。
つまり重油を使わずとも、分別したプラごみを上手く使えば、
焼却炉の温度調整が可能という訳です。
ご存知でしたでしょうか?
※1 ただ、欧米基準ではプラごみをそのままプラスチック製品へ生まれ変わらせるマテリアルリサイクル、化学分解した後、プラスチック製品へ生まれ変わらせるケミカルリサイクルだけをリサイクルと呼び、サーマルリサイクルは「熱回収」「エネルギー回収」として、リサイクルとは扱わていません。